うみべの出来事
懐かしい曲、思い出補正たっぷりの。
眩しくて今より痛々しいその頃への思いを馳せながら眠る。そんな日々。
30歳の綺麗めなお姉さんはアップデートしているらしい。それぞれの出来事を。
結局仲良くなれなかった人を初めて見かけたとあるライブで、うみべの出来事をやっていたかは覚えていない。
ただ、曲を聴けば通りすぎる影だけはいつでも思い出せる。
自分のいない世界は、どれだけ広いんだろう。彼の世界に私は含まれていない、彼の要素が含まれていない私も。
あまりにも思い出したくない事は、忘れるようにできているらしい。でも、事実は容赦ない。そうして時々連れていかれそうになるのを、人に頼って(迷惑をかけて)この地に留まっている。
2月の孤独が溶ければ、と20歳?21歳の頃に言っていたけど、未だに救われていない。
今日も流氷の底で待っていた。