ラーメンが食べたい
小さい頃からカップラーメンの匂いが嫌いだった。麺も美味しくない。得体の知れない具が入っている。匂いから受け付けなかった。
ラーメン屋も苦手だ。
たくさんの具が乗ったラーメン。
熱々のラーメン。
悪戦苦闘してようやくたどり着いた麺はすっかり冷めて伸びきっている。いつも食べ切れない。
しかも店員さんとの距離も、お客さんの殺伐とした空気も怖い。何処と無く殺気を感じる。カウンターしかない、寄っかかれない。荷物置き場狭い。
更に、日本人特有の「残してはいけない」とか「勿体無い」に襲われてしまう。しかも頼んだからには飲み切れと圧を感じる。自意識過剰な部分はあるが、スープまで飲んで(できれば飲み干して)完食だと思っているから苦手。
こんなにラーメンの食べ方が下手くそな人、いるんだろうか。
自らラーメン屋に行く事はないが、連れられて行く事はある。時々食べたくなる油そば(まぜそば)のように伸びる心配のないものや、餃子を食べる。正しく美味しい。
最近、身体の調子が芳しくない為、あまり食欲が無い。随分と少食になってしまった。
身体が拒絶しているにも関わらず、身にならないものを摂取し続けなければいけない。どちらが先に滅びるのは分からないけど、このままではいかん、としか思える限りは滅びない。(と信じている)
いっぱいあるから嫌だ
と、ある人が言っていた気持ちが23歳にしてようやく理解した。質の問題なり、気持ちの問題なり。
好きなように食べるのが心地いいし、自分で必要な量を理解することは本当に大切だ。
うちの店みたいに、半ラーメンとか増えればいいな。ちょっと安くて、少なくて、美味しい。
明日店長にチョコ渡すついでにラーメン頼もうかな。とんこつ味噌ラーメンが最高に美味しい。スープも飲みきってしまう。
とにかく美味しいラーメンが食べたい。